安定したブランド

  • 8月 11, 2010 at 3:37 PM

ルイヴィトンは、しっかりと安定したブランドへと変化していきました。旅行鞄専門店としてすっかり名も通っていました。ヨーロッパ、アメリカ、日本でブランド価値をかっちりと守り続けていました。しかしながら、爆発力といったものはありませんでした。そこでマーク・ジェイコブスを起用することによって一気にモード化に踏み出せたのです。

しかし、当初、3シーズン続けて、マーク・ジェイコブスのコレクションは酷評されるのでした。彼自身が迷走し、苦悩していたのです。

顧客が、ルイヴィトンというブランドに期待していたのは、長い伝統、旅にまつわる物語を感じることです。その象徴がLVの刻印です。しかし、彼は、もともとニューヨークの都会的で、機能的で、シンプルかつ現代的なもので、実用性のあるリアルクローズ路線を得意としていました。そのリアルクローズ路線を、ルイヴィトンにもそのままぶつけたものですから、顧客には飾り気のないコレクションになってしまいました。

ファッション化

  • 8月 11, 2010 at 3:10 PM

LVMH(モエ・ヘネシー ルイヴィトン)の傘下の各ブランドが次々とファッション化していく中でも、一番インパクトがあったのは、ルイ・ヴィトンのファッション化だったといえるかもしれません。それまで堅実に旅行鞄を専門に店を守ってきました。いいものを長く使う主義であったルイ・ヴィトンとは、まったく逆といってもいような感覚の30代のデザイナーを雇ったのです。これは、誰もが驚くほどの挑戦的な試みでした。

当初、マーク・ジェイコブスはジバンシーのデザイナーとして誘われていた。といった暴露話をマーク・ジェイコブス社の共同経営者からこぼれました。もともと、マーク・ジェイコブスといえば、カジュアル・ラインのデザイナーとして活躍していました。どちらかというとエレガンスのジバンシーとは相容れないので、拒否したそうです。そして、マーク・ジェイコブス自らが、ルイヴィトンはどうか、と打診をしたそうです。

ルイヴィトンは伝統あるブランドです。そこへ挑戦できるということが魅力的だったのでしょう。

デザイナーの起用

  • 8月 11, 2010 at 2:50 PM

企業におけるトップは、この先の大きな方向性をきっちりと示すことです。
LVMH(モエ・ヘネシー ルイヴィトン)は90年にアルノーが社長に就任しました。アルノーはしばらく LVMH(モエ・ヘネシー ルイヴィトン)の内部体制を整え、戦略をねりました。そこで積極的なブランドの買収と、若手デザイナーの起用でした。

95年に、ジバンシーのデザイナーをジョン。ガリアーノに交代させて、ジバンシィをアレキサンダー・マックイーンに委ねたのです。
二人ともイギリス人だったため、マスコミは「今、最も才能があるデザイナーはイギリス人だ」と報道し、大きな話題となったのです。さらに97年から98年にかけては、さらに多くの若手デザイナーたちが起用されて、LVMH(モエ・ヘネシー ルイヴィトン)の傘下のブランドに外部から新しい風をふかせました。

98年の春夏には、ルイ・ヴィトンに新鋭のマークジェイコブスを起用しました。そこからプレタポルテを開始したのです。

98-99年の秋冬には、ロエベがナルシソ・ロドリゲスを採用します。さらに、セリーヌでは、マイケル・コースによるコレクションを始めて披露しました。今度の二人はアメリカ人です。

春夏にはイギリス人で話題をよんだルイヴィトン。もちろん次には「今、最も才能のあるデザイナーはアメリカ人だ」とメディアが騒いだのはいうまでもありません。ヨーロッパの3ブランドをファッション化して、さらに3ブランドともアメリカ人出会いナーを起用したという大胆さ。
話題性があるからといい、イギリス人やアメリカ人を選んだとは考えにくいです。LVMH(モエ・ヘネシー ルイヴィトン)が新しい改革を試みる姿は常に新鮮な驚きを感じることができます。これがメディアへのPRとなり活性化していくのです。

人材

  • 8月 10, 2010 at 8:18 PM

企業にとって、人材はとても大切です。企業規模が小さなブランドでは、人が集まりません。規模の大きさ自体が人材を引き寄せてくれます。人を引き寄せてくれるということは、より良い人材を確保できる率が高まってきます。また、適正に合わせたブランドや部門への異動で、より有効に人材を活用していくことも可能となってきます。

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)グループのホームページを見てみると、このグループ内における異動のことをインターナル・モビリティと呼ばれています。グループでは、異なる環境で異なる役割・業務を経験することが人材を育成するための最も効果的な手段だとされています。これにより、社内のポジションの空きが発生した場合には、外部からの採用を考える前に、まず、社内に適当な人材はいないか。といったことを検討することが義務付けられていました。そして、グループの社員はグループ内においてみずからのキャリアプランを描くことができます。

ディスカウント

  • 8月 10, 2010 at 3:44 PM

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)の広告は、LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)各地域の支社がそれぞれの地域のメディアと交渉しているそうです。LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)が広告を一括でレートを交渉することで、大口顧客扱いとなって、各ブランドがそれぞれで出稿する場合に比べてもちろんや安くなります。大幅なディスカウントが可能になります。LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)全体の広告宣伝費は年間で1000億円ほどと見られています。これだけの金額を広告費についやしていれば25%のディスカウントでも多額の値引きになります。1000億円と計算すると、200億円以上もの節約となりますね。これだけの節約ができれば売上もものすごく変わってきます。

これだけ大量に購入できるので一等地も購入しやすくなります。それが人々の目につき宣伝効果がさらにあがります。

スケールメリット

  • 8月 9, 2010 at 5:59 PM

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)のような大きなグループでの強みには、「スケールメリット」があります。
例えば、流通、とりわけ店舗展開は、共同作業で行ったほうが効率がよいといえるでしょう。

百貨店の中に一等地と同様に、限られた一等地を確保しておくのは容易なことではありません。良質な土地や場所、ブランド相互で相談しながら融通が聞くのは巨大グループの特権です。店舗の展開は独自ブランドで行っていきますが、こうした立地条件に関してはいかにいい条件で手に入れるかがキーワードになってくると思います。立地条件がよければブランドイメージもよくなりブランド価値もあがりますが、あまりいい場所でなければブランド価値までも落としかねません。

こういったことがLVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)の強みでもあります。

経営戦略

  • 8月 9, 2010 at 3:10 PM

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)での経営戦略はたくさんあります。その中に「ポートフォリオマネジメント」ともいうべき経営戦略で、安定的な底堅さと持つワイン&スピリッツの事業と、ファッションのリスクを伴う挑戦的な事業を組み合わせました。そして業績面でのトータル安定性と積極性のバランスをとってきたのです。また、ポートフォリオは事業だけでなく、地域とバランスという意味でも考慮されています。

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)はアジア通貨危機や9・11ニューヨーク同時多発テロの後に、業績が悪化したことがあります。しかし、すばらしい回復力を見せました。アメリカの金融不安に始まった今回の不況。そんな中、一時的に影響は避けられなかったでしょうが、ラグジュアリーブランドの中では、必ずしも真っ先に浮上してくると思われます。

経営が上向きにむいているときにはいいですが、経営危機にたったときにこそ企業のトップの腕の見せどころです。

ライバル

  • 8月 9, 2010 at 2:59 PM

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)のおもしろいところは、アルノーが色々なブランドを買収してきたため、同じグループに属しながらも他のブランドがライバルになることがある。という点です。また、LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)は買収するにあたり、顧客層の違いを計算しています。

買収してきたブランドは、顧客層の違うブランドを選出してきたこともあり、LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)のグループ内での「食い合い(カニバリゼーション)」はとても少ないのです。かつて、高級腕時計ブランドのゼニス・タグ・ホイヤーとエベルというブランドがありました。エベルを手放したかわりに、スタイリッシュなデザインの高級スポーツウォッチとして支持集めていたウブロを買収したのがLVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)に長期的なグランドデザインがあるからです。

歴史を持つブランド

  • 8月 9, 2010 at 2:24 PM

ブランドの運営がそう簡単にはいかないと身にしみてしっているのは、LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)のアルノーです。ブランドの命ともいえるくらいの「歴史」。100年も200年も続く歴史がいかに大事か、アルノーはわかっていました。そこで、クリスチャン・ディオールの再興にあたってシャネルからボンジボーを招きいれました。

そもそも、50を超えるブランドともなれば、運営は権限委譲を行わぜるおえない状況です。ラグジュアリーブランドの巨大グループ。このなかでグッチグループでは、細かく個別ブランドの経営に口をはさむ会社も存在します。プラダでは中央集権的ななり方を好む傾向にあるようです。
アルノーは細かいとこには口出ししないが、トップ・マネジメントの人事によって組織を動かしていくといった戦略をとっているようです。

独立性

  • 8月 7, 2010 at 12:36 PM

LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)では、グループ各社に高度な独自性が保障されているのです。そのブランドに関わるマーケティングなどの戦略の立案などです。さらに、グループ会社はそれぞれのブランドの成長と利益の確保に責任をもつことになっているので、今までの経営とあまり変化はないかもしれません。

また、グループ全体に関わる戦略事項に関しては、グループ各社のトップ・マネジメントによって構成される委員会によって構成が練られるようです。そして、その各社の重要な人事、組織改正および戦略計画については、LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)の商人が必要になってきます。結果、グループ会社はLVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)の一員として、経理・財務の面、販売やロジスティック、さらに人材の配置、広告宣伝などに関してもグループとしての相乗効果による大きな利益を得ることができるのです。